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旅行社のかしこい使い方


メールイカロス No.494
発行:(株)マイチケット 2012年3月18日 トラベルメールマガジン

旅行社のかしこい使い方

 単純な行程であれば、LCCのホームページから自分で予約する時代である。
もし、国際線の航空会社のすべての座席状況がホームページで検索できて、自
由自在に予約や取消ができるようになれば、航空便の座席を確保するのに旅行
社はいらないはずだ。ところが、どんなにインターネットが進んでも、いや進
めば進むほど、旅行社の役割は形をかえて大きくなってきている。マイチケッ
トのスタッフはいったいどんな仕事をしているのか。案外知られていない予約
作業の舞台裏をのぞいてみると「旅行社のかしこい使い方」が見えてくる。

※刻々変化する予約状況
 仮にひとつの飛行機に200席のエコノミーの座席があるとしよう。同じエ
コノミーの座席を対象とした航空券の種類(券種)が10種類を越えることも
ある。券種ごとに航空運賃と利用条件が異なる。もちろん、券種と運賃が異な
ってもエコノミーの座席である限り機内のサービスに差はない。
 一時代前の格安航空券は半年間同じ料金が続くシステムが主流であった。と
ころが今ではペックスと呼ばれる航空運賃が主流となり券種の細分化が進んだ。
予約状況は刻々と変化する。この瞬間に予約できる券種が次の瞬間には残席が
ゼロになることもある。航空運賃は、まるで為替相場のように変動し続ける。

※複雑な予約システム
 マイチケットのコンピュータにはガリレオやアマデウスと呼ばれる業務用の
航空便予約システムが表示され、世界中の航空会社の予約システムに連動して
いる。航空会社の予約システムの特性にあわせて、ガリレオやアマデウスを使
い分けると、最後の一席までリアルタイムに残席が表示され、即座に座席を予
約することができる。
 ホームページで探し出した安い料金の情報を見て「この料金をネットで見た
のですが・・・」という問い合わせがよくある。いうまでもなく、料金の設定
があるということと、席があるということは別の問題である。この瞬間に予約
できる席を的確に把握することが、プロの仕事として重要な要素となっている。

※発券の期限
 航空券の利用条件には「予約後72時間以内に発券」というような「発券の
期限」がついている。航空券がデジタルデータの「Eチケット」となり、「紙
の航空券」は存在しなくなっても「発券」という言葉は残っている。(1)取
消料の条件を承諾する。(2)支払いの決済を完了する。(3)座席の予約を
確定する。これが「発券」と呼ばれる一連の作業である。とりあえず予約した
座席を発券するまでの時間的な猶予はそれほど長くはない。「発券の期限」が
「予約後48時間以内に発券」や「予約後72時間以内に発券」となっている
ケースが多い。予約した日が金曜日だとすると土曜日や日曜日が重なるため時
間的な猶予はほとんどなくなる。そして「発券後の取消料は50%」というよ
うな厳しい条件がこれに続く。複数の航空会社を予約した状態で比較検討しよ
うと思えば、ほとんど同時に複数の予約作業を平行して進めなければならない。
 仮予約をして座席を押さえてから家族と相談し、仕事の都合の調整がついた
ら発券をする。こんな自然な時間の流れを、航空券の利用条件は待ってくれな
い。

※旅行社のかしこい使い方
 「関空からデリーに往復するすべての航空会社の航空運賃情報を教えてくだ
さい」このあたりまえの質問に旅行社のスタッフがこたえることは簡単なこと
ではない。航空会社は10社以上の選択肢があり航空運賃は発着日、予約時の
空席状況などにより大きく変動するからだ。答えには「仮に、この航空会社を
この日程でこの瞬間に予約するのであれば、この料金で予約できるのですが・
・・・」という条件がついてくる。
 旅行社をかしこく使う方法、それはまず(1)信頼できる旅行社に希望をで
きるだけ具体的に伝える。(2)ある程度まで判断をまかせる。(3)対話の
中で希望に添った提案をスタッフから引き出す。(4)利用する航空便を絞り
込む。(5)利用条件をしっかり押さえる。
 これを、旅行社のスタッフの側から見ると、(1)航空会社・人数・予算・
目的地・旅行期間など希望する条件の詳細をうかがう。(2)希望がはっきり
していない場合でも対話やメールのやり取りを通じて予約に必要な条件を検討
していただく。(3)航空便の予約状況や利用条件をチェックする。この時、
スタッフにある程度判断をまかせていただくと作業がスムーズに進み、提案を
しやすい。(4)利用可能な航空会社を1~2社に絞り込む。(5)安い航空
券ほど制約が大きい。発券の期限や取消料などのポイントをしっかりご案内す
る。


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