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【終了しました】＜環境保全ネットワーク京都＞中国西安植樹・歴史ツアー2015〜文冠果(ブンカンカ)と三国志ゆかりの地をめぐる歴史の旅〜

私たちのNPOは、中国陝西省・西安市近郊の黄土丘陵において2004年から植樹活動を行っています。同地は黄土高原の南の半乾燥地に位置しており、水土流失(降雨とともに表土が流失)の防止、生態環境保全のため現地の住民と一緒になって植樹協力を進めてきました。

現在は西安市北郊外の淳化県において文冠果(ブンカンカ)の植樹に協力しています。文冠果は陝西省などの半乾燥地域の固有種です。ムクロジ科の木でたいへん乾燥に強く、根は長く伸び、その皮には水を蓄える機能があり、年間降水量が３００～６００mm程度のところでも育つため、乾燥地の緑化樹として使われています。文冠果の実は「はねつき」に使われるムクロジと同じ形の実で、それより一回り大きい実をつけます。この文冠果の実や葉には有用な油分が含まれており、実からは油を抽出し、葉はお茶に加工されています。文冠果の葉を発酵させたお茶は、秦の始皇帝の時代から「不老茶」として知られ、血液をサラサラにするなど薬用効果が高いとして高値で販売されています。このように、文冠果は植樹による環境保全と地域経済の活性化の両面から有益な樹種といえるのです。

今回のツアーは、「植樹・自然・歴史」がキーワードです。実際に現地で植樹するほか、植樹協力のパートナーである林業合作社の方と交流しお茶の試飲を体験します。また、西安市の南の秦嶺山脈では、キンシコウが生息する自然環境やパンダが生息する自然保護区の博物館を見学します。また、西安市は唐の長安の都であったところであり、平安京造営の手本とされ、数々の歴史的遺産・建造物や遣唐使ゆかりの史跡があります。ツアーでは、三国志の著名な軍師である諸葛孔明終焉の地・五丈原、世界遺産・兵馬俑を視察し、悠久の歴史を有する中国史ゆかりの地を訪ねます。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

日程表

（*1）自然のキンシコウ（金糸侯）は、群れの移動によって観察することができない場合があります。

実施要項

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